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2010年日比谷野音公演の感想(その1) [ライブ]

今年の野音のライブ・レポートがようやくまとまったので、全3回に分けて掲載いたします。
本文は長いので、追記の方に記述いたします。
その3回のレポートが終わった後に、「RO69」のレポートの批評を掲載します。
実はこちらのほうが先に書き上がっていたのですが、
まず、自分の見解を述べてから、相手を批判すべきとの信念から、
掲載を見送っておりました。こちらも楽しみにして下さい。久々の毒舌です。



導入


私が日比谷公園の西北、野外大音楽堂のそばに辿り着いたのは13時過ぎ。すでに「入り待ち」をする熱心なファンが十数人おり、正面入口のほうにも三々五々集まり始めていた。

驚いたのは、グッズ販売を待つ行列。販売開始の14時半から、入場列を整理し始める16時半まで、途切れることがなかった(販売の仕切りが下手なので、人数をうまく捌けないという不手際も感じた)。

人気チケットで購入希望者が多いので、さぞやダフ屋が多いかと想像していたのだが、私が見るかぎり一人しかいなかった。しかも、売るべきチケットを持っていないような印象で、手持ちぶさたを極めていた。ダフ屋でも手に入らないプラチナ・チケット。そして、彼のように現場で現物をやりとりする、昔ながらのアナログなダフ屋は絶滅寸前なのだろう。今や、チケットの違法取引はネット上にその場を移している。もしも、あのダフ屋が掲示板やSNSを使いこなすIT派だったなら、もしかしたらおいしい商売にありつけたのかもしれない。

昨年、2009年雨の野音とうって変わって、夏晴れの野音は天気清涼。やや湿度が高いながら、心地よい風が吹く夕べであった。私は立見席の鑑賞であるので、舞台上の様子はチラリとのぞける程度で、公演のほとんどは耳で鑑賞するカタチになった。身長は低い方ではないのだが、指定席の人たちが総立ちになると、傾斜が緩いからか、立見席の位置からはステージが見にくい。その証拠に【うつらうつら】でモニターを立てて抱いていたという行動も、まったく見えなかった。


 2010年日比谷野音公演の感想  その1 / その2 / その3



1.おはよう こんにちは
2.ドビッシャー男
3.ファイティングマン
4.うつらうつら
5.too fine life
6.シャララ
7.道
8.人間って何だ
9.星の砂

1.おはよう こんにちは

【おはよう こんにちは】から幕があがる。リハーサルの時から念入りにチェックしていただけあって、万全の立ち上がりである。リハーサルでの歌唱をやや抑えめにしたことが利いたのか、声嗄れは見られなかった。ベースの音がいつもより大きく、どっしりしていた。EPICのなかでも人気順位の低い2ndアルバムからの選曲であるから、いつもの1曲目のような盛り上がりはなかった。新しいファンが大勢いることが一目瞭然である。

2.ドビッシャー男

つづいて、【ドビッシャー男】。これもまた、現地リハで入念にチェックしていた1曲。私がこの曲をライブで聞くのは、初めてのことであったが、名曲であることを再確認した。比較的静かに【おはよう こんにちは】ではじまって、2曲目で破壊力のある【ドビッシャー男】を持ってきたので、リハを聞いていなかった人達は、さぞ驚いたことだろう。ドラムの活躍がいちばんの華であるこの曲では、冨永義之のパワフル・ドラマーぶりが発揮されていた。最近の楽曲ではドラムが爆発するアレンジが少ないので、トミも思う存分叩きまくって、気持ちよさそうであった。

3.ファイティングマン

私が驚いたのは3曲目の選曲、【ファイティングマン】である。というのは、この曲は初期の自信作として、最後半に残しておく楽曲だからである。今年は喉に余裕のある内にやろうとこころに決めていたのだろう、ひさしぶりに声がれのない【ファイティングマン】であった。以前、「冒頭曲に意気込みがある」という項目で指摘したのだが、この【ファイティングマン】は【ドビッシャー男】同じテーマを元にした歌詞である。まさにその二つが並んで演奏されるという、最高の選曲を早くも前半で体験することになった。

4.うつらうつら

2~3曲目でやや飛ばしたので、次にゲキ渋のバラードを挟んでくる心にくさ。蔦谷好位置の美しいピアノの旋律から入る【うつらうつら】。ピアノを前面に出したと言うことは、歌詞を大切に聞かせたいと思った楽曲なのだろう(松任谷由実との対談を参照されたい)。ここで早くも声がれして、少し呼吸が苦しそうになった。録音盤に収められた高音(ハイキー)は出ていなかった。夏の野音、激しい曲のあとでやるのは、やや厳しいのだろう。(私からはよく見えなかったのだが、モニターを立ててそれにしがみつき、大きなノイズを立てて、自分で驚いていたそうだ)。選曲としてはうれしかったが、完成度はよくなかった。私のなかでこの曲は、2004年新春公演、新宿コマ劇場の冒頭の印象が強いからだろう(『扉の向こう』に少しだけ映像が含まれている)。演奏は悪くなかったが、宮本の喉が万全ではなかった。

5.too fine life

「元気に…」と一声かけて、【too fine life】。これもリハでチェックしていたので知ってはいたが、この時期にぴったりとする、夏うたである。この曲が聴けたのは、本当にうれしかった。今年のセットリストのなかでは1、2を争うレア曲であり、私の心を満腹にさせた1曲である。ベースの音がよく聞こえて、高緑ベースにしびれまくりであった。久しぶりにやったこともあるのだろうが、ミヤジもとても楽しそうに、新鮮に歌っていた。ベスト盤に入っているとはいえ、マイナー曲に分類されるものであるから、新曲と勘違いした御新規さんもいたのではないか。

6.シャララ

そろそろ、UNIVERSALの楽曲に移行するだろうと踏んでいたのに、またまたEPICのド渋の名曲【シャララ】のリフがはじまって。「えっ」と思った。しかも、一瞬なんの曲か思い出せないくらい、武道館公演の【シャララ】と変わっていた。昨年春の【シャララ】を払拭する、バンド演奏のゴリゴリした演奏だった。しかし、アドリブのセリフ詞では、相変わらず「電話してシャララ」「満員電車でシャララ」「会社行ってシャララ」という同様のつぶやきがあった。「好位置」「トミ」と見せ場を振る場面もあった。曲、最後半の見せ場「この世の生活はただただかけぬけにゃならぬ」が決まった。

7.道

宮本が、「野音のためにいっぱい曲を練習して、渋めの曲も用意したから楽しんでくれ」とMCをする。「暇な奴はよ、聞いてくれ」とポツリ。トミのドラムから【道】へ。『奴隷天国』の心棒とも呼べる哲学ソング【道】である。この曲はアレンジも格好いいが、歌詞が何よりすばらしい。タイトルはサビには登場せず「道なき人のつぶやきなのさ」とただ一度出てくるだけなのだ。この生き様を問う名曲は、のちにその内容が【歴史】のモチーフとなったであろうことをうかがわせる、重要な1曲である。この曲は擦(かす)れ声が逆に必死さとなり、勢いとなっていた。内容はちょっと覚えていないが、ここでも【シャララ】のアドリブ詞のようなことを何度か言ったような気がする。たぶん今回の公演では、【シャララ】と【道】はひとまとまりだったのであろう。

直後のMCで、「暇な奴だけ聞いてくれ」という曲で、EPICの『奴隷天国』というアルバムで出したんですが、こんな曲を入れたら廃盤になるのは当たり前ですよね。でも、こんな大勢の人の前でやれたからうれしいです。」というような、ことを説明していた。

8.人間って何だ

楽器の持ち替えがあり、「ワン、ツー、サン、はいっ」からスタートする。イントロが別アレンジの【人間って何だ】。実は、物販待ちの列でエレ友さんたちと話していた中で、「まさかこの曲はやらないだろう、同じような歌詞が覚えられないから」と言っていた1曲。だから、はじまった途端にすぐわかった。観客のなかで1、2を争う早さで理解した。ブログめぐりをすると、この曲にえっとなった人が多かったらしいが、私は幸運(不運?)にもその列外に立った。いつもどおり歌詞まちがいが多かったんじゃないかと思って、あとで動画チェック(YouTube)したら、ほとんどまちがえていなかった。一瞬、言いよどんだところはあるが、1番2番ほとんど歌詞カードどおりでした。「平成理想主義の旅」TOURよりも正確だったのではないか。そのことを家で確認して、感動したのである。
ちなみにご存知の方も多いだろうが、歌詞のなかの「スーパーマン」はアメリカン・コミックのヒーローのことではなく、哲学者ニーチェが提唱した無意味な人生を超える意志を持つ人のことを指している。この頃になると、もう完全に声に擦れが出ていた。蔦谷好位置とのハモりであるが、ほとんどハーモニーになっておらず、この曲では失敗コーラスになっていた。

9.星の砂

ここでメンバー紹介。それが終わると「お前ら全員埋めちゃうぞ、そんな歌。怖い歌です」と言って【星の砂】へ。リハで入念にチェックしていたのは、そのスピード。高速バージョンの【星の砂】である。宮本がいつものタイミングで歌い出さないので、イントロを弾く石森が戸惑うと、「止まるな!」との司令が下る。どこかで述べたが、こういうささくれた曲で鍵盤楽器が入ると、曲の雰囲気を台なしにする。せめてオルガンなどブルース系の楽器にならなかったものか。曲サビでは石森コーラス、手をひらひらさせる振り付け。昨年の【奴隷天国】並にささくれだった印象の高速バージョン【星の砂】だった。「Uh Yeah」は意外と高音が出ていた。

舞台上でお着替えタイム。白シャツがビシャビシャだったので、グッズTシャツ(一説によるとシガレットTシャツの黒)に。「すいやせん、失礼しました」と一言謝罪。このあいだは寒かったのに今日は暑いですね。と当たり前のことを言って笑いを誘う。

(第2回につづく)
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